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初田哲男×橋本幸士×寺西藍子 「未来のための科学」 『「役に立たない科学」が役に立つ』(東京大学出版会)刊行記念

 今回,初田哲男さんが監訳した,『「役に立たない科学」が役に立つ』の刊行を記念して,初田さん,橋本さん,寺西さん三氏による鼎談が行われた.

 

 初田さんが最初,役に立つものとして考え出されていない相対性理論がGPSに応用されていることを例として出し,基礎科学の重要性について述べた.

 

 その後,橋本さんが基礎科学そのものが難しすぎるので,まず基礎科学ではなく,基礎科学「者」に関心を持ってもらうことが先だという内容の話をされ,実際に自身が行っている活動を紹介をされた.

 

 最後のパネルディスカッションでは,二人の研究者が基礎研究を志すきっかけの話を皮切りに,ただ今の基礎科学の問題,21世紀後半の基礎科学を支える基盤に関する話,今話題の映画『TENET』の話が続き,最後に今年のノーベル物理学賞の簡単な説明で幕が下りた.

 

 特に,お二人が『TENET』観賞中,物理学的描写が実際に正しいのかどうかがどうしても気になって仕方がなかった,という話が基礎科学者の人となりがわかりやすく表れていると感じた.また,私自身,橋本さんが黒板監修をした映画『GODZILLA 星を喰うもの』観賞時に物理の描写が興味がいき,話に集中できないときもあったことを思い出した.

 

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